長坂町の「べいくはうすフェアリー」
店内に広がる焼き立てパンの香ばしい香りは、パン好きにはたまらない。
長坂町大八田の「べいくはうすフェアリー」(立花和典社長)は、季節に合わせた地元の果物を使ったパンをはじめ、定番のフランスパンやクロワッサン、シュトーレンなど、豊富な種類のパンが棚に並び、リピーターが多い人気店。
立花社長は、京都生れの京都育ちだが、八ヶ岳の気候や景色が好きで、家族旅行で何度も八ヶ岳周辺を訪れていたという。そんな時に目にしたのが、パンの業界新聞に載っていた長坂町のパン屋の賃貸物件。
その物件が気に入り、2004年4月に長坂総合スポーツセンター前で「フェアリー」は産声を上げることになった。「知り合いは良く泊まっていたペンションのオーナーだけでしたが、(移住への)不安は全くありませんでした。夢の方が大きかったです」(立花社長)と照れ臭そうに語る。
オープン後は、平飼いのニワトリのタマゴと新鮮な牛乳を使ったカスタードクリームが入った「くりーむパン」が、地元のパン好きの間に広まり、フェアリー人気ナンバーワンのパンとして今でも更新記録を伸ばしている。
人気ナンバーワンの「くりーむパン」
子供を育てる環境は、少人数で自然豊かな場所でという夢を持っていた立花社長。「澄んだ青空の日に見える富士山はいつ見ても感動します」と白い歯を見せる。
商売が順調に発展したことから、「賃貸ではなく、家を持とう」と思うようになり、不動産会社の「ツツミ」の堤文美社長と出会うことに。
当初は自宅だけを考えていたが、県道沿いでインターチェンジや住宅からのアクセスがいい場所を紹介され、「ここだったらいいね」と自宅兼店舗として計画を変更し、2010年11月にオープンした。
「堤社長は、不動産を売りっぱなしではなく、その後のアフターフォローも素晴らしい。オープン後もパンを買っては、いろんな人に紹介してくれるし、私達にとってはとてもありがたい」と立花さんは感謝する。
人気ナンバー2の「サボ」
フェアリーでは、地元産のイチゴやブルーベリー、リンゴなど、季節に合わせたパンや定番のフランスパン、クロワッサンのほか、人気のくりーむパン、サボなど、常時60種を用意。パンが食べたいなと思ったら、是非立ち寄ってほしい。
■営業時間:午前9時〜午後6時
■TEL0551-32-5106
■定休日:月曜日
(文責 藤崎)